以前タイで山火事実験をおこないましたが、その後の経過について報告したいと思います。
乾季も後半になると火が入っていないところでも落葉しているため、森全体としてみると日本でいう冬と同じような状態になっています。ただ、樹種によってはまだ落葉していないもの、既に新葉を出したものもあり、全ての樹木が丸坊主というわけではありません。
この写真は以前火を入れた場所ですが、焼けた木や炭があり、死の世界のようにみえます。
ところが、樹冠をみてみると新しく芽を出していて、
火が入って幹は丸焦げになっても木はたくましく生きていることが分かります。
地表面に生きていて完全に丸焦げになってしまっていたソテツの仲間も
なにごともなかったかのように葉を出しています。
焼野原を歩いていると大きめの白い線が目につきます。
どうやら大きな木が焼けたあとの灰のようです。
よく観察してみると小さな木や枝は黒い炭になっていることが多く、大きな木は灰になっていることが多いような気がします。
なぜだろう?
火がくると小さな木は一気に火が付くが、火が弱まると中の水分のせいか徐々に冷めていって、すぐに手で触れるくらいの熱さになっている記憶があります。また、大きな木は主に枯死木であるが、鎮火した後も2日間はずっと燻り続け、煙が出続けていたことを思いだしました。
枯死木はずっと熱を保ち、じっくりと燃えて最終的には灰になるということかな???
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