お久しぶりです。
D1横山大輝です。
研究室のメンバーみんなで、9/25-26で青森市観光と八甲田山登山に行きました。
1日目
青森県立美術館に行きました。美術館は好きです。
この美術館には、青森にゆかりのある作家の作品に限らず、外国の作家の作品もいくつか展示されてました。
個人的には、棟方志功さんの作品と鴻池朋子さんの企画展(メディシン・インフラ)がよかったです。
棟方志功さんの作品はじーっと見てると色々発見できて、楽しかったです。
企画展はわくわくしました。
企画展は9/29までなので、お近くにお住まいの人はぜひ。
(写真を撮った作品もありますが、作品をblogに挙げることが良いのか分からないので載せません。)
2日目
八甲田山に行きました。
大岳を周回するコースを行きました。
序盤はブナ林、進んでいくとブナは減り、ダケカンバとオオシラビソが増えていきました。
そこも抜けて、山頂付近では、、、
晴れ、きれい、また行きたい
ノリノリの安達くん
山頂ではガスってて、なんも見えず、寒かったです。
下山は毛無岱の湿原を通りました。
歩きやすい長ーい階段を降りると、広い湿原がありました。
すごくきれいでした。この階段を降りながら見る景色が好きです。
カエデやツツジは紅葉が始まっていましたが、他はまだまだという具合でした。
ここからは、登山中に気づいた色々について書いていきます。
奥の山を見てください(田茂萢岳?)。
左側には背が高い木が生えていますが、右側には背が低い木しか生えていません。
左側は西、右側が東側の斜面です。
このような尾根を挟んだ植生の変化はしばしば確認できます。
このような現象を「背腹性」と呼びます。
これは、西側斜面は風が強く、雪が飛んでいってしまい、東側側斜面に溜まります。
すると、東側斜面の樹木にかかる雪圧は西側斜面の樹木より大きくなります。
この雪圧の違いが植生の違いを生んでいると言われています。
ミヤマナラの写真です。
ただし、撮影した森林が異なり、
左側の写真は低木群落、右側の写真はブナ林で撮影しました。
左側の写真と右側の写真の葉っぱの形や角度に注目すると、左側の写真のミヤマナラは葉がV字でかつ上向きであることに気がつくと思います。
この違いは光環境が影響しています。
低木群落は光を遮る上層木がいないため、低木層が明るい一方、ブナ林は上層木にブナが優占しているため、低木層が暗いです。
植物の光合成には光が必要であるのは当たり前のことですが、実は光の量が過剰だと、受光した光エネルギーをうまく処理することができず、光合成が低下することがあります。
そこで、低木群落に生えるミヤマナラは光を過剰に受けてしまうことを避けるために、V字でかつ上向きの葉を形成し、受光量を調節しています。
明るいところに枝を伸ばすこともあるのに、明るすぎると受光しにくい形態の葉を形成したり、何でも過剰は良くないのだなと思います。
左は紅葉したハンノキ、真ん中は赤紫色のハンノキ、右は赤紫色のハンノキの裏面です。
左と真ん中の個体は隣同士でした。なのに、こんなに葉の色が違う明確な理由は分かりませんが、妄想します。
まず、真ん中の赤紫色は紅葉しているわけではありません。紅葉なら葉の表裏で色が同じのはずですし、ハンノキは赤っぽい紅葉はしないと思います。
ではこの赤紫色は何でしょうか?アントシアニンだと思います。
先ほどのミヤマナラの話でもあった通り、過剰な光では光合成は低下します。
そのため、葉の中に届く光の量を減らす策として、葉の形態だけでなく、葉の表面内部にアントシアニンという赤色の色素を作ります。この色素があるおかげで葉の内部に届く光の量を減らすことができます。
ではなぜ、同じくらいの光を受けているはずの隣同士の個体で葉の色が違っていたのでしょうか?
これについては明確な理由は分かりませんが、赤紫色の葉は普通の葉より乾燥しているようなさわり心地でした。
そのため、赤紫色の葉を持つ個体は何かしらの理由で水を葉まで送ることが難しいがために、光合成ができず、受光した光エネルギーを処理できないため、受光量を減らしてるのかなと思いました。
今日はこんな感じで終わろうと思います。
見ていただきありがとうございました。
横山
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